本記事では、私の30年のコピーライター経験の中で、「これだけは取材時のバッグに入れておくべき」「備えておくとけっこう役立つ」という視点で選び抜いて携帯している、私の取材の相棒たちをご紹介します。
コピーライターとして働く中で、さまざまな人に取材してきました。その経験から、私が取材に持参しているものや、あると便利だと感じるものを紹介します。名刺やペンなどは当たり前なので、それ以外のアイテムを取り上げます。
ななめがけの小さなポシェット
インタビューや取材には、テーブルに座ってじっくりお話を聞く系(A)と動き回りつつ落ち着きなく聞く系(B)があり、後者Bの場合に出動させます。お仕事バッグをどこかに置き、必需品だけをポシェットに入れて動き回るといった使い方です。
レコーダー(スマホ)
若い頃はメモで十分と思っていましたが、録音しておいたほうが何かと安心という考え方に変わりました。スマホ時代になる前はポケットレコーダーを使用。今は仕事の記録用としてサブのスマホを用意しています。あくまで記録用のサブなので型落ちの安い白ロム(通話契約をしていない端末)です。何かをパシャっと撮ったり録音したりします。電話やLINEをするメインスマホを記録用にはしません。取材の邪魔をする恐れもあるし、電池の消耗を防いで必要なときに確実に使えるようにしておくためです。
Aでは補助として、Bのときは紙への記録に固執すると動きが悪くなるので潔くメインの記録用とします。もちろん、取材相手や関係者に録音の許可をもらった上で使用します。
ミニノート
取材では、ポシェットに入るA6サイズのミニノートを愛用しています。Aの取材では必ず使い、Bの取材でもキーワードや気づきを書き留めるためにときどきポシェットから取り出します。
録音するのだから筆記は必要ないというわけではなく、大切だと感じたキーワードを書いたり、その真剣な姿勢を相手にプレゼンテーションする意味合いもあったり。また、レコーダーを切って音声を保存してしまった後に発せられたひとことや歩いている途中に聞いたことなどを書きつけたりもします。
ふせん
ふせんをはる行為は相手をお待たせしてしまうことにつながるので、現場で使うことはほとんどありません。事前に資料に貼っておくほうが多いです。それでも一つだけポーチに入れて携帯しています。
虫よけスプレー
いわゆるオフィスや都会の建物内での取材ではない場合、虫よけスプレーのミニサイズが必須です。大自然や農場に限らず、たとえば地方の工場の駐車場などでは草むらに囲まれていて虫さんが元気だったりします。刺されるとやっかいなので、携帯用の超ミニミニサイズの虫よけスプレーを用意しています。同行しているスタッフにもシュシュっとしてあげます。
手鏡と櫛
「取材原稿は書くまでが8割」で書いたように、取材対象はさまざま。芸能人ならヘアメイクさんがついて合間合間に手直しに入ってくれます。
でもちょっと有名な方レベルや一般の方だと、そんなわけにはいきません。クライアントの社員さんの撮影や、なんなら取材の流れで突然お願いする撮影もあります。往々にしてそういうカットは小さく掲載されるのですが、撮られるご本人が女性だと、やはりキレイに撮られたいだろうと思うわけです。決して男性がそうではないという意味でもないのですが。
「えー、トイレにいってメイク直ししたい」と思っていても言い出せない人もいるでしょうし、こちら側に男性スタッフが多いと気づけません。時間が区切られていることも珍しくなく、「お化粧室で確認されますか?」と聞いても遠慮する方が多い。そこで「小さな鏡ですが使いますか?」と差し出すと、ほとんどの女性は前髪をチェックします。ギャラが払われるわけでもないのに登場してくださるのだから、できるかぎりの配慮をして気持ちよく写ってほしい。心からそう思います。
最後に(まとめ)
身軽さが最優先: 予期せず動き回る現場も多いので、できるだけミニサイズを選び、必需品だけをポシェットにまとめ、動きを制限しない工夫が大切です。
記録は複数アイテムで: 電話やLINEをするメインスマホとは別に記録用の端末を用意。書き留めるノートと併用し、シーンに応じて使い分けます。
聞いて書くだけじゃない!: 虫よけや手鏡など、取材相手を気遣うアイテムを携帯しておくと、円滑な進行に役立つこともあります。

