本記事は、コピーライター歴30年の私が、日常の中で制作関係者以外の方から頻繁に聞かれる質問に対し、現場のリアルな実情を交えて回答するQ&A集です。
コピーライターをしていると知られると、「どういう仕事なの?」「芸能人に会えるの?」といったことを、広告制作にたずさわらない人や知り合いからよく聞かれます。ここでは、フリーランスのコピーライターの私がよく質問されることに、実際の経験をもとにお答えします。ほかのQ&A記事はこちらの「Q&A(コピーライターの回答集)」カテゴリからご覧いただけます。


いったい何をする仕事なの?
仕事で知り合った制作に携わらない業種の人をはじめ、友人などから最も多く聞かれる質問がこれです。
「コピーをつくるだけではなく、制作物の企画的な視点を持って文章や言葉にまつわる全般をお手伝いする仕事」と私は答えています。実際には受注の条件やスタッフィングにもよると思います。小春がかかわってきた仕事の種類はプロフィールでご覧ください。
そのうちAIが書いてくれるんじゃない?
「コピーライターの私が今のAIに任せられることと任せられないこと」に書いたように、この質問を投げてくるのは、制作まわりの業務とは関係のない知り合いです。
現時点ではAIより私のコピーのほうが上です。AIが格段に進んだとしても、クライアントの商品やサービスへの理解、表現の判断まで含めると、しばらくは人間が担当する部分が残るでしょう。

芸能人に会える!?
仕事内容やスタッフィングにもよりますが、会えます。
ただし、私たちは黒子なので、華やかな何かは決してありません。
撮影とか、あるの?
仕事内容やスタッフィングにもよりますが、あります。
早朝スタートだったり、撮り終えないと長引いたりと、けっこうハード。状況によっては動き回って座れないこともあるので、体力も必要です。
ねえねえ、〇〇のコピーを考えて!
「じゃあオリエンして」と答えています。詳しくは「【誤解を解消】コピーは天から降ってきません」をお読みください。

フリーランスだから自由でいいね
たまに本当にこう思っている人がいます。昔のうちの親とか。
捉え方しだいなのですが、クライアントの都合やデザイナーとの連携という点で、絶対にはずせないタイミング以外の時間の使い方は自由です。でも、その仕事だけではなく他の仕事もあるので、限られた時間をやりくりしてこなさなければなりません。
平日に出かけて所用を済ませれば、夜や土日に仕事をするしかありません。仕事が詰まっていれば深夜残業や徹夜も大アリです。実際には時間を好き勝手に使えたり自由にスケジューリングしたりは無理です。
解決策として、受注量を減らせば自由時間は増えます。そのかわり収入も減ります。仕事の話を断れば次の仕事のお声がかかりづらくなるかもしれません。ほとんどのフリーランスは受注量を積極的には減らさないので、やはり時間を自由にはそれほどできないという結果になります。
やっぱり代理店ってアレなの?
悪い意味の言葉を使いたくないのでぼかしましたが、大手広告代理店に対してとても悪いイメージを抱いている人がいます。
そんなことはありません。どの業界や会社にも、いろんなタイプの人がいます。もちろん勘違いしている人や問題を起こす人も一部います。
少なくとも私がずっと一緒に動いているほとんどの人は、受注を増やし失注を防ぎいいものをつくりたいと真面目に働いています。クリエイティブにも真摯に向き合ってくれるし、ハラスメント対策もきちんとしています。
ただ、長年この仕事をしてきた私がいろんな業種の方々も含めて俯瞰して感じるのは、広告代理店に勤務しているのは、相対的に容姿に恵まれ、人前に出る機会が多く、コミュニケーション力が高い人が多い。ノリが軽く思われたり、不真面目な印象を与えたりする原因は、そうした華やかさにもあるのかもしれません。
飲み会とか多いの?
組んでいるチームや発注元の種類によります。私はわりとあったし、出張がらみの案件もあるので、出張先の夜は関係者との会食(=飲み会)が多いです。
「わりとあった」と過去形にしているのは、コロナ禍以前に比べると、リモートmtgが増えた今は減ったからです。昔は夕方のmtgで顔を合わせたらその流れでみんなで食事によく行きました。今はそういう席が減りました。
何度も食事をして一緒に過ごした時間が長いメンバーとは、そのときの仕事が終わっても親しくしています。
最後に(まとめ)
仕事の幅: コピーを書くだけでなく、制作物の企画や言葉にまつわる全般をお手伝いするのがコピーライターの仕事です。
AIとの距離感: 現時点では人間にしかできない判断や背景への理解が重要であり、AIはあくまで補助的なツールです。
現実とのギャップ: フリーランスの自由や芸能人のインタビューなどの表面的なイメージとは異なる、泥臭いけれど人とかかわる楽しさがこの仕事にはあります。

